うつ病

うつ病とは

うつ病とは、強い悲しみや無気力感が続き、日常生活に支障をきたすこころの病気です。
大人に多い病気と思われがちですが、実はお子さんにも起こることがあります。
学齢期のお子さんでは、うつ病有病率は1~2%、思春期のお子さんでは有病率は2~5%という調査もあります。
特に中学生の有病率が高いとされ、小学校から中学校に移行する際に、発病することが多いと言われています。

原因としては、はっきりとわかっていない部分もありますが、脳内の「セロトニン」「ノルアドレナリン」といった神経伝達物質が減少することにより、発症すると言われています。
遺伝的要因もあると言われていますが、親やきょうだいにうつ病の人がいても、必ずしもうつ病を発症するものではありません。
こうした内的要因に加え、学校や家庭などでのプレッシャー、人間関係の悩み、親の離婚や死別、いじめなど、お子さんなりに深く傷つく経験など外的要因が加わって、うつ病が発症すると考えられています。

お子さんのうつ病でみられる症状

お子さんのうつ病には、大人とは少し異なる形で症状が現れることがあります。
こころの症状と身体の症状が入り混じり、気づかれにくいこともあるため、日頃の様子に目を向けることが大切です。

こころの症状

  • 気分が落ち込んでいる
  • 何をしても楽しく感じられない
  • 自分に価値がないと感じる
  • 何度も謝る
  • イライラしてすぐ怒る
  • 急に泣き出す
  • 死にたいと言う
  • やる気が出ない
  • 集中できない

といったものがみられます。

身体の症状

  • 頭痛や腹痛が続く
  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 体がだるい
  • 疲れやすい
  • 学校に行く直前になると体調が悪くなる

などがあります。 これらは心因性の身体症状であり、決して仮病ではありません。

こうした症状は、「甘えているだけ」と誤解されることもありますが、お子さん自身が苦しさに気づいていない場合や、言葉にできないこともあるため、まわりの大人が変化に気づいてあげることが重要です。 「最近、笑わなくなった」「些細なことで怒るようになった」「学校に行きたがらない」などの変化が見られたときは、早めに専門医へご相談ください。

うつ病の診断

うつ病の診断は、DSM-5という国際的な基準に基づき行われます。
「抑うつ気分」「興味・喜びの喪失」「食欲・睡眠の変化」「疲れやすさ」「無価値感」「集中力の低下」などの症状が2週間以上続き、社会生活や学業に支障があるかどうかを丁寧に評価して行います。

経過は人によってさまざまですが、早期に適切な支援が得られれば回復する見込みは十分にあります。
ただし、放置されると慢性化し、不登校や引きこもり、自傷行為などに発展することもありますので注意が必要です。
再発することもあるため、症状が改善した後も、継続的な見守りとケアが大切になります。

うつ病のあるお子さんへの対応

心理療法

お子さんのうつ病では、まず「自分の気持ちを安心して話せる場」が大切です。
認知行動療法(CBT)などを通じて、悲観的な考え方のくせや自己評価の低さに気づき、少しずつ前向きな見方に変えていけるようサポートします。
絵や遊びを使って表現することから始めることもあります。
話すことが難しい子には、沈黙の時間も大切にしながら、ゆっくり信頼関係を築いていきます。

環境調整

うつ症状の原因となっている学校や家庭でのストレスが強い場合には、無理に学校へ行かせるのではなく、いったん休養をとることも必要です。
「今は休んでもいいんだよ」と伝えることで、心がほっと緩み、回復への第一歩となります。
また、学校とも連携し、宿題や登校時間などを調整し、本人に合ったペースを一緒に探していきます。
ご家族の接し方も含め、本人の負担をできるだけ軽減することが回復への支えになります。

薬物療法

お子さんのうつ病では、まず心理的な支援や生活の調整を優先しますが、症状が重い場合には抗うつ薬を検討することもあります。
使用されるのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などで、効果と副作用を慎重に見極めながら投与します。
小児への使用は慎重を要するため、ご家族と十分に話し合ったうえで判断していきます。
「薬=一生」ではなく、必要な時期にサポートとして使うものとお考えください。

当クリニックの診療について(例)

当クリニックでは、お子さんのこころの変化を丁寧に受け止め、ご本人とご家族が安心して過ごせるよう、本人だけでなく、ご家族もサポートしていきます。
うつ病は決して「甘え」ではなく、誰にでも起こりうる病気です。
ご家庭で抱え込まず、小さなサインに気づいたときにこそ、どうぞ気軽にご相談ください。

 〒160-0004 
東京都新宿区四谷2-10 第二太郎ビル5F
院長
西木 百合子
診療内容
児童精神科・精神科・心療内科
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